Core 科目
1st Year Mod 1
Managerial Finance
ファイナンス基礎の位置づけで、NPV算出、ポートフォリオ理論、CAPM等など、主に企業やプロジェクトの評価方法について学びます。毎週の小テストとグループワークは多くの時間を割く必要がありかなりの負担となる可能性があります。 一方で、教授は毎回の授業でファイナンスに関わる小話を紹介してくれるなど、単なる公式や数式にとどまらない授業の進め方がとても好評です。
Intro to Financial Accounting
財務会計の基礎。仕訳から始まり、リース会計、税務等をかじりつつ、IS(PL)、BS、CFの簡易版を作ることが出来るようになることを目的としています。 当然ながら、USGAAPを前提としています。
Leading Teams and Organizations
リーダーシップとチームマネジメントに関するケースを読んで、その内容について意見を交換しながら、理解を深めていくクラスです。 例えば、人のモチベーションを上げるにはどうすれば良いのか、組織をより良いものに変化させるには何をすればよいのかについて、 具体例とモデル・理論を学んでいきます。授業内でのディスカッション、チーム単位でのエッセイ作成、期末試験と盛りだくさんでした。 毎回10~20ページ程度のケースを読み、準備をする必要があります。
Managerial Statistics
標準偏差、中心極限定理および仮説検定に関する講義を前半で受講し、 後半では単回帰分析、重回帰分析、ANOVAまでを学びます。全体を通して、電子機器類の持ち込みが可能で、 Minitabを用いたデータ入力方法も平行して学びます毎週2つのホームワークが与えられ、 いずれもLeading Teams and Organizationsで編成されたチームで協力することが推奨されているため、 お互いにサポートしながら授業を進められ、クラスメイトとの距離も縮まります。
Management Communication
プレゼンテーションスキルの向上を目的とした授業です。授業は主にプレゼンテーションとスピーチの実践で構成されており、チームで1つのテーマを発表することや即興でスピーチを行うことが求められます。 また、最後の授業ではビジネス提案を模したプレゼンテーションを行います。発表はビデオ撮影されており、授業後に何度も見返して改善できたポイントと今後の改題について考察を行うことでプレゼンテーションスキルを磨きます。
1st Year Mod 2
Marketing Management
マーケティングの基礎を修得。STP (Segmentation , Targeting , Positioning )、4P (Product , Place , Price ,Promotion )等をケースを通じて学習する授業です。実際の広告を鑑賞したりしてマーケティングに触れることに主眼が置かれ、 グループ課題に取り組むにあたってチームで理論の理解を深め課題に取り組む必要がありました。教授は気さくでユーモアにも富んでおりクラス自体はいつも楽しい雰囲気に溢れていました。
Managerial Economics
ミクロ経済学(価格理論、ゲーム理論、契約理論)を、実務者の立場としてどう活用するかという観点で授業が進められる。例えば、どういう価格設計をすれば利益を最大化できるか、 どういうインセンティブ設計をすれば会社の利益と従業員の利益を整合させられるかといった内容を議論します。なお、授業はコールドコールの嵐です。理論自体は日本で学ぶものとほぼ変わりませんが、その解釈が如何にもアメリカ的だという印象を持つと思います。
Operations Management
制約理論・待ち行列理論・在庫管理・プロジェクト管理など、製品・サービスを効率よく提供できる方法について学びます。講義は基本レクチャ-形式ですが、 学んだ内容をゲームやシミュレーションで確認するなど、単調にならないよう工夫されており、授業としてほぼ完成されている印象です。
1st Year Mod 3
Strategic Management
企業戦略策定の基礎となる各種の分析を学び、ケースを通じて実践する授業でした。SWOT分析、Porter’s Five Forces、Value Chain Analysis、VRIN、Strategic Diamondのそれぞれについて、 ケースを基にした学生同士のディスカッションを行い、 授業の最後にケースのその後が紹介されディスカッションの結果との比較を行いました。HarvardでStrategyの博士課程を取得した教授が担当しています。
Intro to Managerial Accounting
管理会計の導入的位置づけの授業です。振り返ると、専ら原価管理と予算管理について学んでいた記憶があります。BSCやKPI等についても触れるのですが、ごく簡単にしか触れず、 あくまで伝統的な管理会計の領域にフォーカスしている印象です。気さくな教授で、授業中に問題を実際に一緒に解くことで生徒の理解を促進しようとされていました。
1st Year Mod 4
Business in the World Economy
マクロ経済の基礎授業。GDPの定義に始まり、インフレの仕組み、中銀の役目・機能、そして経済における為替の影響など、世界経済の仕組みに関して網羅的に学びました。また、教授の個人的なツテを通じて希望者はワシントンDCへのトリップに 参加する事ができ(一応、選抜制)、IMF、World Bank、そしてFRBを訪問。FRBでは教授の恩師であるYellen議長宛にも訪問する事ができた事はとても良い経験でした。
2nd Year Mod 1 or Mod 2
Ethics in Business
ビジネスにおける倫理観について学ぶ授業です。今後ビジネスの現場で難しい決断をせまられた場合、自分にとってより良い選択は何か、議論を深めていきます。 MBAの授業といえば、フレームワークを使用して複雑な状況の問題点をクリアーにし、解決策を思考するというプロセスが多いですが、この授業はその逆でフレームワークもほとんどなく、 議論は拡大していき、むしろそうあるべきという授業のスタンスで、クラスメイトの異なる価値観を知ることができた点は非常に面白かったです。