Class of 2014
1 企業派遣
コメント その1
Class of 2014 HK (Finance ⁄ Strategy 専攻)
Owen の満足度とその理由
100%です。Owen での2年間は、これまでの人生の中でも最も密度の濃い時間となった。豊富な選択科目から自分が学びたい分野をいいとこ取りで学習できたこと、 教授陣やクラスメートとの密な交流ができたことは、これからの人生の糧となり、様々な面で役に立つのではないかと思う。また、ナッシュビルという古き良き アメリカの雰囲気を残す街で2年間を過ごせたことも、アメリカ(特に南部)の文化を学ぶうえで非常に貴重な経験だった。
Owen に来て自分はどう変わったか?
Owen ではほとんどの授業でグループワークがあるが、アメリカ人やその他の国からの留学生とプロジェクトを進めていく中で、自分がどのように組織に貢献できるか、 自分がリーダーシップをとれる分野は何かについて深く考えさせられた。この経験を経て、組織の中でお互いの強みを生かせる、最適な役割分担をすることの重要性を学んだ。
Owen で最も影響を受けた人物
Owen で出会ったすべての人から影響を受けたと思う。
学生生活を通じて得たもの
世界中から集まるクラスメートとのネットワークは今後の人生で必ず活きることだろう。
好きな教授(Top 3)
1. Mümin Kurtuluş
我らがJapan Business Club のAdvisor 。非常に親しみやすい性格でOwen 内でも最も人気のある教授の一人。また、一緒にキャンパス周辺をランニングした仲間でもあり、 公私にわたりお付き合いさせていただいた。
2. Nancy Lea Hyer
Operations の教授。授業のオーガニゼーションはOwen でもトップ3に入ると思う。1分刻みで授業を計画し、進行していく姿には彼女の授業に掛けるプライドが現れており、 強いリスペクトを感じた。受講する学生の一人一人の前職や学歴なども記憶していることには驚かされた。また、ホームパーティにも呼んでいただき、おいしい手料理を いただいたことは今でも忘れられない。
3. Tim Vogus
Owen の若手教授だが、学生から絶大な支持を得るHOP の教授。ラップが趣味ということもあり、授業開始時にラップを流したり、自主作成のプロモーションビデオで自分の ラップを披露したりと遊び心あふれる人物。
お勧めの授業(Top 3)
いずれの授業もおすすめではあるが、特におすすめする3授業をご紹介する。
Organizational Learning and Effectiveness
Rangaraj Ramanujam 教授による組織論の授業。会社の中で上司・部下・同僚、さらにはその他の関係者といかに関わり、影響力を発揮してくかについて学ぶほか、組織設計が 企業戦略・企業文化に与える影響、ナレッジマネジメントの効果的な活用などについても学習する。授業はほぼケーススタディで構成されるため、リーディングの負荷は 大きいものの、実社会において往々にして出くわすことの多い問題を題材にしていることから、非常に興味深く読むことができた。ディスカッション中心の授業ではあるが、 理論による裏付けもしっかり用意されているため、毎回授業後に学んだ内容を確認できる大変良い授業であったと思う。
Equity Markets
VIX 指数の開発者として知られ、Owen の看板教授とも言えるBob Whaley 教授による授業。株式市場という名前ではあるが、株式に限らず、あらゆる資産のパフォーマンス 評価やリスク管理に役立つ分析方法を学ぶ。授業内ではエクセルの回帰分析ツールやソルバーを用いて実際に手を動かしながら学習でき、非常に実践的。「@ Risk 」と いうソフトウエアを用いながらモンテカルロシミュレーションのやり方を学べたことも有益だった。ファイナンス科目の集大成といった感もあり、ファイナンス科目を一通り 撮り終わった後に受けるのが良いと思う。また、教授の豪邸で開催されたホームパーティーに呼んでいただき、個人的な交流を深めることもできた。
Financial Statement Analysis
2013年からOwen に来たCatherine F. Lee 教授による財務諸表分析についての授業。シカゴ大Booth でPh.D を取得した後、JP モルガンでアナリストとして働いていたこと から、実務経験に基づいた財務諸表分析のテクニックを学ぶことができる。Owen での講義は初めてながら、授業の完成度は非常に高い。様々なレシオ分析の手法、企業の 将来財務諸表の作成方法、企業のバリュエーション方法についても学び、これぞMBA といった内容。ファイナンス・会計を専攻される方は早めに受講されることをおすすめする。
最もタフだった授業
Ethics in Business
企業倫理やコンプライアンスについて学ぶというよりも、自分の持つ価値観を再確認することにより、自分の意思決定におけるバイアスや偏りについて学ぶという授業で あったため、哲学的な要素が多く、授業へのモチベーションを見つけるのに苦労した。また、これまで聞いたことがない哲学用語、イデオロギーなども多数出てくるため、 抽象的なテーマの中から自分への気づきを見つけるのが難しかった。
Owen のここが好き
やはり小規模なコミュニティはOwen の協調的な文化に多大な影響を与えていると思う。また、教授をファーストネームで呼べるということにも、組織の一体感を 感じることができた。
Owen への要望
人気のある授業はすぐに埋まってしまうので、講義数を増やしてほしい。
最も印象に残っているイベント
バーボン・トリップ。Owen のお酒好きが集まるCork and Barrel という学生サークルが毎年開催するバスツアー。1日でケンタッキー州の3か所のバーボン蒸留所を回る。 早朝に出発して夕方に戻るまで、蒸留所では当然のこと、移動中のバスの中でも宴会が続く。お酒が人間関係を円滑にするのは万国共通であることが、良くわかった。
アメリカ生活で最も楽しかった事
アメリカ中をドライブしたこと。特に夏休みにルート66を辿るロードトリップを決行したことは思い出深く、シカゴからサンタモニカまで約3900キロの道のりの中で西部 開拓の歴史を垣間見ることができた。
アメリカ生活で最も嫌だった事
チップがあること。
ナッシュビルのお勧めスポット
ナッシュビルやテネシーには南北戦争に関する史跡が多数あるため。歴史に興味がある方にはとてもおすすめ。